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【前置きをお読みください】感染拡大における安倍総理会見(2020.3.28)メモ

【前置き】

コロナ感染症拡大に伴い不安が増える中で政治に詳しくない自分が何をできるかを考えていました。

こういったときにはまずは情報を知ることが大事なのではないかと2020.3.28の安倍総理の会見をまとめてみました。

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自分としてはまずこの国がどう動こうとしているのかをもっとよく知った方が良いのかなと思い、この記事を書きました。会見をすべて見るのはなかなかパワーのいることかと思うので見ていなかった方もまずは気になる内容から見られればと。

特に支持・不支持もしていません。不安を煽りたいわけではなく、発言の内容を議論する気もありませんが、記事を読んでくれた方の何かの役に立てればと思います。

精神論や感情論は省いてフラットに書いたつもりです。感染症に対する事実関係と異なる点があれば指摘いただけると助かります。

 

以下より会見の内容です。

 

【発言】

・ここまでの感染者数は増加しているが、クラスターとされる場所での対応を行ってくれているおかげで現段階ではオーバーシュートには至ってはいない

・オーバーシュートが起こってしまえば2週間で30倍の感染者数になる見込み

・すべての都道府県で対策本部を設置した

・現在の感染状況報告は約2週間前の感染したものの発症を報告するものであり、拡大した後では制御不能であるため今が瀬戸際である

・オーバーシュートを防ぐために感染を緩くすることが必要となり、今回の外出自粛が重要なものである(私的な補足です:封じ込めには失敗しているため、緩やかな増加への医療対応が必要)

・3つの密(喚起の悪い密閉空間、多くの人の密集する場所、近距離での密接した会話)への注意喚起

・学校などの教育機関の再開についてはもう一度専門会議を行う

・長期戦となる構えである

 

医療の対応として各医薬の観察研究を進めている(会見では3つの医薬品名が挙がっていました)

アビガン:インフルエンザの効果があるとされている(ただし副作用があるとの報告がある)
ウィルス増殖を防ぐ効果が期待されており、各国から関心が寄せられている
希望国での研究拡大とともに増産の方針で進んでいる

レムデシビル:エボラ出血熱の治療薬であり、日米共同で治験を行っていく

フサン:事前同意を得られた方への観察研究をスタートしていく予定

 

【質疑応答】以下動画内時間を記載

1.(00:20:20頃)
過去最大の予算(2020年度)に対する追加の経済対策予算について、
①できるだけ早期の補正予算は4月中に国会提出あり?
・財政金融税政からの対策はこの会見後からの指示
→10日程度のうちに取りまとめ速やかに国会に提出(スピード感が大事な認識がある)

②国の財政支出15兆円(事業規模56兆円)は上回る?
リーマンショック時を上回る対策を行う。

③給付の規模感は?
・日々の資金繰りが困難な人への対応策を行い、終息後に短期集中のかつてない規模感で行う。


2.(00:24:10頃)
①東京都では1日で60人以上の感染が確認があり、緊急事態宣言を出すような状況に近づいている認識か?
まだその認識ではない場合は緊急事態宣言を出す基準(感染者数、経済状況)は?
→ギリギリ持ちこたえている。瀬戸際の状況が続いている。

②対応へは国民の協力が必要となっているが、森友問題で信用度低下に関して国民への信頼回復のために再調査を考えているか?
→改ざんに対する再発防止を徹底していく。麻生大臣のもと調査、捜査当局による調査。真摯に受け止める。


3.(00:28:52頃)
①経済対策について、観光や外食従業員の雇止めに対して、雇用調整助成金の助成率の拡大、
非正規社員への対象を広げる考えはあるか?
→経済においては雇用を守ることを最優先
4月から雇用調整助成金を助成率を正規・非正規に関わらず雇用を維持する企業に
中小企業:90%
大企業:75%
に引き上げる

②給付に対しての具体的規模感を確認したい。
→国民全体への給付はリーマンショック時の給付を参考に効果を鑑みるとターゲットを絞り給付を行う。


4.(00:31:52頃)
①オリンピック、パラリンピック延期の一年程度の延期となったが開催には終息が必要となる。
その目標や見通しをどう考えているか。
→感染の終息に対しては、各国の感染終息が前提となる。
そのためには、ワクチンや治療薬の開発に尽力する。

②政治スケジュール流動化したとのことだが、総裁としての人気や衆議院議員任期については感染終息が前提となるのか。
→任期については、考える内容から切り離して感染症への対策に尽力したい。


5.(00:35:08頃)
学校の再開について、文科省は再開の方針を示しているが、変更の可能性はあるか
→状況は変化しているため、再開は状況に合わせて考えなければいけない。慎重な対応が必要。
引き続き十分な警戒を前提に方針の取りまとめを指示しガイドラインを策定したが、再開をする前に専門家にまた議論・判断してもらいたい。


6.(00:37:34頃)
今までの要請に対する補償について、自粛が長引いているが当初の要請から自粛を行ったイベントなどには補償が行われるのか?
→損失を税金としてするのは難しく別の形で補填できないかを検討している。融資では実質的な補填とならないため、そこに対しての給付を検討している。


7.(00:40:24頃)
①指示する経済対策(追加補正予算)については、緊急事態宣言を発令していない想定での対策か?
→医療提供対応整備への予算を含めているため、想定したうえとしている。

②発令した場合の経済損失の想定は?
→(上記で回答)
厳しい状況を把握し予算に含めたい。


8.(00:42:06頃)
①国民の生活についてマスクがなくなったり、スーパーに長蛇の列ができたりするのは国民の不安かと思われる。
→中国に生産を頼っていたマスクを助成金などにより国内生産に切り替える対応を行っており、来月さらなる供給を行う。
しかし、感染症による需要の拡大に追い付いていない。
必要性の高い施設に優先的に送っている。17都府県の医療機関に配布済み。来週までにすべての都道府県に配布する。
高齢者介護施設には、布製のマスクを配布予定。愛知県の施設に配布をしている。全国50万箇所に順次必要な枚数を配布していく。
4月からの再開を前提とすると全国の小中高にも配布予定。
洗浄可能な布マスクが需要への対応の鍵となると感じている。

②行政が物量を止めたり外出禁止にするが可能性はあるのか?可能か?
→罰則を伴う禁止は行わない想定。あくまで要請、指示。


9.(00:46:21頃)
①専門家の意見では学校再開は見直しあり得る?
その状況によって判断するため、前回の判断を基準としない。

②現金給付の額、個人的な具体的イメージは?
具体額はお伝えすることはできない。
内容を検討したのちに公表する。
個人的な感覚で言うと、生活を維持するための額の給付を考えている。

③消費税引き下げへの対応は?
予算に必要な財源となるため、効果として即効性のある給付などを優先したい。


10.(00:50:13頃)
日本の検査数が少ないが、なぜギリギリのところで保っているという認識の根拠はどこにあると考えるか?
→入国制限の措置が遅かったとも考えていなく、検査も適切に行われていると考えている。
例えば肺炎で亡くなった場合は必ずCTを取るのでコロナである可能性かをまず判断をしてからPCR検査を行っているため実態を把握できていると判断している。

 

この会見の内容は以上です。感染予防を徹底し、この局面を乗り切っていきましょう。